ラノベ「転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?」感想 レビュー

小説になろう発祥の作品。よくある異世界転生のファンタジーものです。

ただ違いがあるとすれば、前世で妹だった相手に狙われているということぐらいです。

基本情報

作品タイトル転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?
著者紙城境介
イラスト木鈴カケル
ジャンル異世界ファンタジー転生もの
レーベルMF文庫J

ストーリー

生まれ変わりは優遇された環境を約束されるも、前世で主人公を5年間監禁させた妹も同じ世界にいることを知る。

その世界では精霊術があり、主人公はその能力を妹と再会しないために使おうとする。ただまぁ、再開するよね、という流れ。

精霊術は72種類あり、主人公は自身や物体を浮遊させる能力を持つ。赤ん坊の身で能力の実験をするさまは無職転生を思い出す。

能力を駆使して困難を乗り越えていく。

読みやすさ ★★★★☆

「トラックに轢かれて死んだ。そして、少女の姿をした神様に出会った。」

装飾のない単純明瞭な出だしで始まります。

時折、グロいシーンがあるため、苦手な人は避けた方がいいでしょう。

面白さ ★★★☆☆

よくある転生ものに、プラスして前世で嫌な思いをさせられた妹に追いかけるというもの。そのプラス要素が恐怖でしかない。

殺しても転生し、どこまでも追いかけてくる図太さ。

展開が早すぎて深みがないように感じます。一巻の¼で一巻分のストーリーがあるような…。

転生先で出来た幼馴染とイチャイチャします。幼馴染ものが好きな人はいいかもしれません。

師匠となるのは爆乳エルフで大人っぽい雰囲気。好みの問題だと思いますが、個人的には微妙です。

妹に追われる恐怖を楽しむのかと思いきや、1巻の後半は盗賊とのバトル。

イヤ、なんでやねん!

前世の妹はどこいった!

いや、でもね。能力バトルはすばらしかったです。

トリックを絡めているので、そういうのが好きな人にはいいと思います。

ただまぁ、グロい。

それを良しとするかですね。

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