ラノベ「サマータイム・アイスバーグ」感想　レビュー

同じ夏は２度と来ない。

そんな、あたりまえを教えてくれる物語。

基本情報

作品タイトル	サマータイム・アイスバーグ
著者	新馬場　新
イラスト	あすぱら
ジャンル	群像劇、青春、SF、ラブコメ
レーベル	ガガガ文庫

ストーリー

2035年、海に浮かぶ氷山。

夏休み、叔父宅にお世話になっていた主人公はそれを目の当たりにする。

そんな彼には1年前から寝たきりとなっている想い人がいた。

突如として謎の少女が現れる。

彼女は主人公の想い人に似ている。身元不明なため、本来なら警察に預けるところを叔父宅で預かる。

そうして2度と来ない夏が始まった。

読みやすさ　★★☆☆☆

キャラが置かれている状況や心情。また、突如として現れた氷山がタイムマシンであることなど徐々に紐解かれていく物語は読んでいて楽しいです。

ただ序盤から惹かれる面白さがあるわけではないため、普段から本を読まない人にはおすすめできません。

ある程度、読み慣れていて深みのある話を求めている人にはいいと思います。

面白さ　★★★★☆

主人公だけでなく、ヒロイン、親友の物語も同時に進行されていく。

同じ夏は2度と来ない。

そんな、当たり前だけど見落としがちな事実を伝えてくれます。

序盤はのんびりしており、退屈さえ感じますが、後半の盛り上がりは凄まじいです。

主人公と叔父・叔母の関係。謎の少女。自衛官の問答。

青春ものやタイムマシンものが好きな人には読んでいただきたい１冊です。

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